トレーディング・テクノロジーズ（TT）は、アルゴリズム取引の可能性の基準を引き上げました。そして、それはもはやヘッジファンドだけのものではありません。
今週、TTはTT Strategy Studioの本格展開を発表しました。これは、トップクラスのクオンツ運用会社、プロフェッショナルトレーディング会社、エネルギーデスクなどの機関投資家向けに設計されたマルチアセット・アルゴリズム取引ソリューションです。しかし、これがプロップ取引の世界にとって重要な理由は、先進的なプロップ取引会社が夢見てきたようなインフラと柔軟性を提供するからです。
バックテストからライブ執行まで — IPを失うことなく
TT Strategy Studio の中核となるのは、企業が独自のコードを完全に制御しながら、複雑なマルチアセット戦略を開発、テスト、展開できるようにする強力なフレームワークです。
「TT Strategy Studio は、最大規模で最も洗練された企業の開発時間を何百時間も節約できる強力な商用グレードの製品です」と、TT QTS のエグゼクティブ バイス プレジデント兼マネージング ディレクターのジョー シグノレッリ氏は述べています。
「彼らは、アルファを構築し、完全なティックレベルのデータでバックテストを行い、ライブ市場をシミュレートし、世界中の会場で取引を実行することができます。これらはすべて、知的財産を損なうことなく実行できます。」
このプラットフォームは、株式、オプション、先物、FXなどをサポートし、70以上の取引所に接続できます。また、ヒストリカルデータの取り込み、バックテストとシミュレーションの比較、そして完全な戦略の可視化もサポートしています。
パフォーマンスを重視した設計 – リスクと規制を考慮
TT Strategy Studioは、組織の既存インフラにフィットするように設計されており、TTの超低レイテンシクラウドでのホスティングもオプションで選択できます。企業はリスク/リターンモデリング、戦略の反復実行、さらにはスマートオーダールーター（SOR）の統合や構築も可能です。
さらに重要なのは、TT による世界中の取引所での事前認証により、すべての取引戦略がデフォルトで取引所のルールに準拠していることです。
プロップファームにとってなぜ重要なのか
すべてのプロップファームが完全なクオンツ運用に移行する準備ができているわけではありません。しかし、規模を拡大しようとしている企業、あるいは社内にアルゴデスクを構築しようとしている企業にとって、このプラットフォームはゲームチェンジャーとなるでしょう。
これまで、多くのプロップファームはMT5の自動化か、カスタムの社内ビルド（多くの場合、機能制限や不安定さ、あるいは高額）に依存していました。TT Strategy Studioは、IPを放棄することなく、すべてをゼロから構築する必要もなく、エンタープライズレベルのフレームワークを提供します。
完全な制御を備えた「Quant-as-a-Service」です。
PropInsiderの見解:
プロップファームとヘッジファンドの境界線は日々薄れつつあります。TT Strategy Studioのようなプラットフォームは、その変化を加速させています。
マルチアセット、マルチ会場のクオンツ執行への拡張を真剣に考えている企業にとって、これは単なるツールではなく、次のレベルの取引パフォーマンスへの入場券です。
